SNSとかBlogとかを見てると、どうにもSIGMAの純正RAW現像ソフトSPP(SIGMA Photo Pro)は

動作がもっさりしていて使いづらい、という話を聞く。十中八九書いてる。

私は初のRAW現像がDP2だった上につい最近αのRAW現像をするまで10年近くSPPしか使ったことが無かったのでよくわからなかった。

確かに絶対的に時間はかかるとは思ったけれど、慣れればイメージした絵に近い値を選べるようになるし、複数書き出しを駆使して書き出し放置したりして、特に不便は感じなかった。

のでαの現像をSONY純正ソフト(名前忘れた)で行って見た結果、どうにも慣れずに結局Jpeg書き出しがほとんどという使い方をしている。なんとまあ、他現像ソフトに触れた上でもSPPがいいなと思ってしまってる。Lightroomとか触るとまた違うのかとは思う。

SONYのソフトで一番困ったのが、値を変えた時に絵の変化に1コマ余計なモザイク的な表示がされること(と書きながら設定でどうにかなるかもしれないので今度調べてみる)。一気に反映してくれないと、変化の度合いを測る脳内バッファが途中の荒画像に上書きされて分かんなくなる。

あとはJpegで十分の画質が得られるとか、その場その場で絵作りをイメージして完結させる撮り方を覚える、とか、諸々含めてRAW現像はFoveon機だけでいいかなあと思ったり。

 

そんなsd Quattro HのRAW現像、Merrill時代よりも遊べる気がします。Fov.Bなんかも色味が穏やかになったし、シネマなんてのもあるし、最近はより調整項目が増えて、色んな雰囲気を演出したりするのが楽しくなってる。

トイカメラ好きなのもあり、正確性よりは演出性派で、WBなんかもホンモノらしい色味を出すためというより好きな空気感を出すカラーフィルタ的な使い方が多い。

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今回はフィルム感、ブローニーのPRO400H的な雰囲気を狙って正方形のやや青緑寄りの色に寄せ、ハイローを調節しラティチュードの広そうな絵作りに。とはいえ再現したい訳ではないので”そっち寄り”イメージでという程度。

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レンズは20mm F1.4 DG HSM Art。これをAPS-Hサイズの更に左右削った1:1クロップで計算すると

20*1.3**√((3*3)+(2*2))/√((2*2)+(2*2))≒33

更にこれが6×6の中判カメラとしたときに換算前の数値は60mm。

“約60mmのレンズが着いた6×6判カメラ”といった計算。合っていたら。

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こういうノスタルジックな調整をしても劣化した感じは出ず、元来の美しさは保ててるあたりはフィルタ加工とは違うところ。フィルムとも普通のデジタルとも違う、なにか不思議で唯一無二な遊びができるのもFoveonの楽しさの1つではないだろうか。贅沢な遊びでもある。

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フィルムや現像の手段で、物理&化学上の出来事により”自然とそうなった”ものと違って、デジタルでの調整は”やりすぎ”の見極めが難しい。薬品の調整で生まれるものであれば何をやってもそれがそれで成り立つと思う。しかしデジタルで”やりすぎ”を超極端なところまで持っていくと単なるCGに行き着く。どこまでやるかの塩梅は難しい。

 

 

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