去年夏頃、発売直後から入手困難になってたRolleiのVARIO CHROMEが普通にAmazonで売ってまして、速攻購入しておりました。5本セットのみでしたが、価格は通常価格でした(それでもなかなかに高価ですが)
なかなか勿体無くて使い所に悩んでおりまして、でも5本あれば2,3本は気軽に使っても…とか考えてたのですが、そもそも出来る絵は調べてた通りのノスタルジックなものだったので、シチュエーション考えても難しいものがありまして。
んで去年11月に別府で暇な時間がとれたのでちょうどいいやとようやく使ってみました。
Sony SO-04J (4.4mm, f/2, 1/100 sec, ISO200)
SIGMA SA-7にフィルム装填
別府の上人に祖母宅があり(今は住人は他界しておりますが)、生まれたときから大好きだった家でして。社会人になってから最初に就職した5年間も別府で暮らし、諸々全体通して私の中で「ノスタルジック」な街です。私の事を抜きにしても街自体もノスタルジックですよね。
しかし、家の前の大通りやすぐ近くの10号線はよく通るものの、家の周りの小道はほとんど通ったことが無かったので、今回はその小道を散歩しながら撮影してみました。
まるでスケッチのように、印象や雰囲気だけを伝える写真ができました。
記録や情報、といった写真の強みであるポイントをことごとく消し去ってるような感じがします。
ISO320に設定したのですが、かなりハイキーに撮れちゃったようです。
これは私の設定が悪かったのかもしれません。SA-7にマウントアダプターを介してAUTO YASHINON DS-M 50mm F1.7を使ったのですが、まずマウントアダプターの都合で絞り開放しか使えません。
そして通常SAマウントレンズを使うと、レンズに合わせて絞り開放値が決まり、シャッターを押すと設定されたF値に絞られる、まあ普通のいまどきのデジカメと同じ感じで使えるのですが。これがオールドレンズだと開放F値の設定がされずF1.0になります。
ここで、私はこのF1.0のままにしておくのが正解なのか、レンズの設定(今回でいえば開放1.7一択です)に合わせたF値に設定するのか、いまいち分からないんですよね…
一度デジカメと比較してSSが同じになるのはどちらか、というのを試せばいいのかもしれませんが。
そんなこんなでハイキーすぎる点はフィルムの特性ではないかもしれませんのでご了承くださいませ。
粒状感がすごいです。
見方次第では「高品質なものを頑張って開発してシノギを削ってるようなところに、過去の名門ブランド名と味という”逃げ”でのうのうと売っている一品」とかともとれるかもしれません。真面目なカメラ雑誌のレビューでは2件ほどそういった感じに散々な評価をされていました。
でも普通に素晴らしい高品質なものはフジやコダックのしっかりしたフィルムがあるんだから、色々自由に遊べばいいんじゃないかなーと私は思います。
フィルムのパッケージやパトローネのデザインを見た時のワクワク、現像に出して店員さんと「レアなフィルムで楽しみですねー」と話した時の楽しさ、そして仕上がった時の「なんじゃこりゃー」という感想からのじわじわ感じる味、一連通してずっと楽しむことができました。
個人的に、フィルム写真をアップする際にはレタッチや加工はしないようにしています(トリミングは状況次第ではするかもしれないけど、まだしたことはない)。
というのもフィルムを選ぶ時点で加工してる気分なのです。そしてそれがいつもとても心地よく仕上がってくれて、加工しないというのを縛りでしてるわけでなく、加工する必要がない、といつも思わせてくれます。これはフィルムもですが、いつも現像をお願いしてるALBUSさんのおかげでもあるのですが。
このフィルムはその中でもかなり強力なノスタルジックフィルタなフィルムだなーと思いました。
のこり4本、大事に且つケチらず楽しく使いたいです。まあラスト1本は絶対ケチって使えないだろうけど…
●おまけ
ちなみにこの日はVARIO CHROMEの前はEKTAR100を入れてました。
いやー両極端ですね笑
レンズはINDUSTAR 61です(一枚目以外)。2枚めの星型のボケで一目瞭然ですね。
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