WAVESのH-DELAY,H-COMP,V-COMP等を使ってると、「ANALOG」ツマミが目につきます。
適当に選んでかけてたら、最後にすごいノイジーになったりしまして。
なんじゃこりゃーと原因を探っていったらこの「ANALOG」ツマミによるものでした。
このノイズは再生してなくても鳴り続けます。つまりインサートしてるシンセやオーディオトラックが無音状態でもノイズは鳴るので、曲が終わった時とかにノイズが目立ってしまって困ることがたまにあります。ディレイならまだしもコンプをトラックごとにかけてたりしたら塵も積もって…となりまして。
コンプなら最後の全体がけ、ディレイならセンドリターンといった数使わないものだけに使うといいかもしれませんね。
ふとANALOGツマミを弄ってたらノイズの出方も変わってたので調べてみました。
空っぽVSTiトラックにH-DELAYをかけ、L2でMaxまでゲインを上げて(まだまだリミッターは作動せず)、ANALYZERでノイズの特性をみてみました。なのでゲインの数値は周波数やANALOGツマミ毎の相対的な参考値としてもらえればと思います。
「アナログらしい温かみのあるディレイ」がウリなプラグインなのでOFFにしてももしかして…と思いましたが、OFFにすればノイズは出ていないようでした。
30Hz以下は結構でており、それから緩やかに落ちていく感じです。
ただし全く0にはならず、16kHzあたりでも山が見えるようにそれなりに全体通して出ているようです。
立ち上げるとデフォルトがこの「ANALOG2」ですが、かなりのノイズ量です。更に500Hz辺りから高音になるに従い増えています。
H-DELAY内のメーターもALALOG2だけメーターが上がります。「サー」と「スー」を混ぜたような結構なノイズで、普通に使ってても結構目立ちます。
ついでに目立つANALOG2でLoFiボタンを押してみました。
かかり方は通常の信号と同様ですね。
ちなみにノイズは各処理の最初に入るらしく、FEEDBACKやFILTERS、MODULATION、DELAY等のツマミにも影響を受けます。
「ANALOG3」は比較的大人しめですが、30Hzから落ち始め、4kHz辺りからまた見えてます。
1kHz辺りを中心にして緩いQのEQで落としたような感じです。
これも大人しめ。こちらはハイカットを入れたような特性でしょうか。
いかがでしょうか。デフォルトの「ANALOG2」のままで使う時は注意が必要かもしれませんね。
ついでに、入力を無信号でなくホワイトノイズでも試してみましたが、なんとなくこのノイズと同様のF特でEQがかかってるように思えました。断言はできませんが、ANALOGツマミをONにすると、微小なホワイトノイズを混ぜあわせた上で、全体に軽いEQ処理がかかるんじゃないでしょうか。でツマミ位置によってそのEQのかかり方が違うと。
何かの参考になればと思います。
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