4月頭、Lomo’Instant Squareを持って近くの公園に行きました。

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Lomo’Instant Squareはチェキのスクエアフィルムを使うインスタントカメラ。

当時スクエアはFUJIFILMの純正SQ10しかなかったのですが、これがデジタルとのハイブリッドカメラ。私はこのデジタル成分のために惹かれなかったのです。

インスタントカメラの好きなところ、便利なところは「データが残らない」ところが大きいと個人的には感じています。データが残らない、一見不便、というか残るなら残るにこしたことはないように思えますが、割とこれ、人とのコミュニケーションで重要だったりします。

データが残らない、そこにあるフィルムしか存在しない、これによって、ちょっとした知り合いであれば、気軽に撮影して、その場でプレゼントできるのです。こちらには何も残らない。これが残るのであればいろいろ面倒だし、「はい、今確かに消しました」みたいなやりとりしたくない。

そんなこんなで静観しつつ、「Fujiがこんななら諦めよう。Lomoが出してくれんかなー」とか考えてたらちゃんと出してくれた。クラウドファンディングでしたが、速攻支援しました。

 

ちょっとでかいですが、レンズ部分が90度に折り畳まれる斬新な構成で持ち運びは容易です。

 

閉じるとこんな。

プラスチッキーであり、まあデザインにも惚れ惚れするような雰囲気のカメラではありません。物質として楽しめる感は少なめ。同じような質感ながらLomo’Instant Automatの方がまだ…という感想なのですが、FUJIFILMとは一味違った写りのインスタントカメラ(チェキ)というだけで十分の存在感です。

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DP3Merrillで撮影してLightroomでトリミング&調整してます。

まああれこれしてもこうやってデータとして見るのはあくまでおまけですね。やはり本物を眺めるのが一番の楽しみ方です。

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このカメラは多重露光がなんといっても面白いです。

しかし露出の調整を忘れたり間違ってボタンを押してしまってそのまま排出されてしまったり、1カートリッジで10枚しか撮れないのになんかしら失敗します。多重露光なんて絵が出てくるまで不安です笑失敗したら100円強ふっとぶようなもんですからね。

しかし、失敗したなーと思った写真も、あとで見てるとこれがなかなか味わい深い。

そんな一枚がこれ

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ブランコを90度ずつ4回撮影したもの。

全然画が出てこずにああーやっぱ明るすぎたか…と最初は凹んでましたが、今見ると面白い。真っ白な世界に不思議な模様。現実離れした世界ができました。

 

アナログの良さを伝える際に「失敗するからそれが面白い」なんて言っても苦しい言い訳にしか聞こえない訳ですが、本当は違うのだと思います。

「失敗が失敗でなくなるから面白い」

じゃないでしょうか。

ピンぼけ、露出のズレ、そんな写真も、削除される存在でなく、等しく手にします。貴重なフィルム素材の一部を使って。これが失敗には見えなくなってくるのです。

全部正解に思えてきます。

インスタントでなくても、通常の銀塩写真でも、一度体験してみると面白いかと思います。

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